ジャムレッスン Vol.1(3/20)当日に、一生さんの依頼で現場サポートをしてくれたバイオリニスト、渡辺さんのレポートです。
どう書いたらいいのだろう。
それはまるで宇宙のようだった。
五十嵐一生ジャムレッスン。
私はずっと思っていた。
カウントも出さず始まり
次々と繰り出される魔法で音が紡がれてゆき、エンディングを迎える。
一生さんの導入部分イントロは思いがけず始まり、エンディングはどんなに長くともストーリーを持っている。
どうやっているのだろう。
その魔法の過程を、妖精の秘密の箱の中を、垣間見たような気がしたのだ。
それほど濃く一体感のある世界を
一生さんはジャムレッスンという場で瞬時に作っていったのだ。
あのエネルギー
あの熱さ
持続する集中力
愛
ジャムレッスンに参加した方々は、
その場でリズム感、メロディー、
足りないものを奏でて行く。
笑顔がこぼれ、
会場は驚くほどの一体感に包まれる。
一生さんの背中からは白熱灯のような
熱い何かが出ていた。
音のエネルギーだ。
彼の音楽にも文章にも
起伏に富んだ物語がある。
レクチャーを聴きながら見ながら、
なんだか自分の音楽人生が随分希薄なものに思えた。
あのジャムレッスンは、
言わば妖精の秘密の箱を覗けるのだからプライスレスだ。
役に立てたかはわからないが、
手伝いに行って本当に良かった。
一生さん、ありがとう。